取材

自分に合った副業で長く続ける。キッチンカーで月20万円の利益を出す飲食店員の話

まいかさんアイキャッチ
Bobby Saitou

キッチンカーの副業で月20万円の利益を出すまいかさん。

せどりやInstagramの副業を始めたものの、1年ほどで挫折。本業では飲食店に勤務しており、長く続けられる副業として選んだのは、キッチンカーでした。

忙しいときは朝5時に起き、本業と副業をこなし、寝るのは日付が変わってからという過密スケジュールでも、「料理を作るのは好きだから続けられる!」と話してくれました。

キッチンカーの始め方や、自分のお店のファンのつくり方の参考になりそうな話が満載です!

まいかさん

東北在住。飲食店勤務の傍ら、400万円を投じてキッチンカーを2025年◯月にオープンする。初月に黒字化を達成して、初期投資は1年目で回収し終える。平日は16:00~23:00に本業に勤め、イベント出店がある土日は7:00~15:00でキッチンカーの副業、そのあとに本業をするというスケジュールで月20万円の副業利益を出している。

向いていなかった、せどりとInstagramの副業

飲食店に勤務するまいかさんが、将来への不安から選んだ副業はせどりとInstagramの運用でした。せどりは1週間ほどで稼げて、月収は5〜15万円ほど。店舗をいくつも回ったり、オフ会に参加してノウハウを集めたりと精力的に取り組んでいましたが、1年ほどで挫折してしまいました。

「せどりは自分に向いていなくて、続かないなって思いました。梱包は大変ですし、在庫を抱えたり資金繰りだったり、苦労が多かったです。正直、自分にとっては面白くなくて」

抱えた在庫は最終的に自分で使ったり、店舗に売ったりして、利益はプラスマイナスゼロくらいだったそう。在庫を抱える副業は、始めるよりも終えることの難しさがあるのだと教えてくれました。

キッチンカーの初期投資は400万円

「飲食店でこれまで働いてきて、いずれは自分のお店を持ちたいっていう夢がありました」

料理をつくるのが好きなまいかさんが始めてみたいと考えたのは、キッチンカーの副業でした。クルマの購入費用や、改造費用合わせて初期投資額は400万円ほど。踏み切るための勇気をくれたのは、パートナーの存在が大きかったそう。

「キッチンカーを始めたいと思ったときに、パートナーが一緒に挑戦するって話してくれました。自分だけだったら、もしかしたら始めてないかもしれないです。支えてくれる人が近くにいる、目指す方向が一緒の方がいるだけで、頑張ろうって思わせてくれました」

しかし、キッチンカーは実店舗の経営と異なり、独自のノウハウが求められます。自分で調べつつも、キッチンカーで経営している人に聞きに行ったり、工事業者に聞きに行ったりと、とにかく人に会ってきたそうです。

キッチンカーは、水のタンクの容量でクルマで仕込みができるタイプと、できないタイプに分かれており、それぞれ保健所の許可の取り方が異なるのだそう。まいかさんが選んだのはクルマで仕込みができるものでした。まいかさんの場合は、保健所には2回行ったとのこと。

「許可や書類などもまったくわからなかったので、もとになるクルマを保健所に持って行って許可取りのアドバイスを受けました。それをもとにキッチンカーに工事してもらって、改めて保健所に申請しに行きました」

副業に挫折してから1年ほど空いて、「自分の店を持ちたい!」と考え、ようやくまいかさんの夢が出来上がりました。

最初の1年はデータ集めに集中

多少赤字になってもいいから、来年再来年も続けていくためにデータを取ってきた、と話すまいかさん。出店して1ヶ月で利益は出たものの、初めてのことばかりで戸惑うことが多かったそうです。

「売上が本当に上がらなくて、赤字になった時があって。その時の出店場所は道の駅だったんですけど、その時はご年配の方がすごく多くて、私たちの出す商品と全然合ってないから売れないんだと気づきました」

一番大切なのは”どのイベントに出店するか”だそう。自分たちの商品と、お客さんの年齢層や特徴が重ならなければ売れないんだと話してくれました。

「出店場所だったり、天気だったり、売上だったり、取れるデータはすべてメモしてまとめたので、2年目からはそのデータを見て動けるようになりました。手当たり次第出店していた時期もあって赤字になることもあったんですけど、やってよかったなと思ってます」

まいかさんが住む東北は冬の期間、キッチンカーが出店できるようなイベントはほとんどありません。雪が積もっている3ヶ月ほどの間は副業を休んでいますが、その期間に商品開発にも力を入れているそうです。

商品の差別化は模索中

「自分がお客さんの立場だったら、目新しいものよりかは昔のお祭りにあったような商品を選びます。けれど⋯そういう商品は他のお店も扱っているので、どう差別化をしていくのかが難しいです」

1年目にデータを取った結果、売上を伸ばすにはより万人に受け入れられる商品を開発することの重要性を実感したまいかさん。

「自分がいま販売している商品は、差別化がそこまでない商品なので、うちのお店じゃなくても食べられます。ただ、きちんと差別化をして、ファンの人を増やしていかないと2年3年、その先も続けることができるのではないかなと思います」

長期的に続けるために2026年の冬、イベントが休みの間に商品を一新して、ファンが増えるような商品を作っていきたい意気込みを話してくれました。

目標は、キッチンカーを長く続けること。そのために、広く受け入れられるような商品で売上を伸ばしつつ、ファンができるような差別化をする必要があるのです。

目標はキッチンカーを長く続けること

キッチンカーの副業を長期的に続けるためには、ファンを増やすことが大切だと話すまいかさん。

「オープンのときから応援するために頻繁に駆けつけてくれるお客さんがいます。応援してくれる人を大事にしつつ、さらに自分たちのファンを増やしていきたいんです」

自分の店のブランド化について、目標を話してくれました。

2年、3年、それ以降もキッチンカーを続けるためには、イベントに来たその場限りのお客さんだけに商品を提供するだけでは難しいと感じているからこその目標です。

自分たちの商品をブランド化する。それは長期的な売上だけを見越しているのではありません。

「料理を作ることが大好きで、お客さんが喜んでくれることが何よりも嬉しい。新しい商品を増やして、今よりもっと愛されるお店になったら、それは私の原動力になるんです」

かつて、合わない副業をしていたときは孤独な作業でしかなかったかもしれません。

しかし、いまの生活を苦痛に思ったことはなく、むしろ充実していると話してくれました。いまはまいかさんを支える多くのファンと、パートナーと創り上げたキッチンカーがあります。

今後の目標について、まいかさんは取材の最後に話してくれました。

「お客さんが喜んでくれる新しい商品を増やしながら、ファンが増えるお店にしていくことが今後の目標です」

キッチンカーはまだ2年目。長く愛されるようなキッチンカーになるために、まいかさんは試行錯誤をし続けます。

ABOUT ME
ボビー斉藤
ボビー斉藤
Webライター・ブロガー
ライター歴12年の1985年生まれ。2024年にWebライターとして独立し、取材やIT系メディアのコンテンツを中心に執筆している。
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