はじめ方

時給10円スタート。コピペを知らなかった主婦がYouTubeで月15万円以上の利益を出すまで

YouTuberパルのアイキャッチ
Bobby Saitou

「副業に興味はあるけれど、自分には特別なスキルがないから無理」――そう思って一歩を踏み出せずにいる方は多いのではないでしょうか。

今回ご紹介するのは、海外移住歴25年、現在はモルディブとタイの2拠点生活を送りながらYouTubeチャンネル「海外移住チャンネル」を運営している、パルさんのお話です。

専業主婦時代はパソコンのコピペすら知らなかったというパルさんが、時給10円のタスク仕事から始めて、現在ではYouTubeを軸に月15〜20万円を安定的に稼いでいます。

パルさんの道のりには、これから副業を始めたい方にとってのヒントがぎっしり詰まっています。

YouTuberパルさん

パルさん

海外生活25年・10か国以上居住の経験を活かして、YouTubeで「海外移住」チャンネルを運営。タイDTV取得サポート実績20件以上の経験から、移住のリアルと疑問に答えています。

現在はモルディブとタイの二拠点生活中。

コピペも知らないまま始めたオンラインの副業

教室に通うのではなく働きながら学ぶ

パルさんがオンラインの副業を始めようと思い立ったとき、最初に頭に浮かんだのは「パソコン教室に通うべきだろうか」という選択肢でした。コピー&ペーストも満足にできない状態だったため、まずは基礎を学んでから稼ぎ始める、というのが普通の発想です。

しかし、パルさんはふと立ち止まって考えました。「この受講料を回収するのに、いったいどれだけの時間がかかるのだろう」と。パソコン教室や動画編集スクール、デザインスクールに通うとなれば、3ヶ月で10万円以上の出費は当たり前です。

さらに「卒業生には案件を紹介します」という謳い文句も、実際にクラウドワークスで案件を取ろうとすると、1件のコンペに100人以上が応募するような厳しい現実があります。

需要と供給が合っていないと気づいたとき、パルさんは「だったらお金を払うのではなく、お金をもらいながら学べばいいじゃないか」という結論にたどり着いたのです。

時給換算10円からスタート

そこでパルさんが選んだのが、BPO(細分化されたタスクを請け負う仕事)でした。ひとつのタスク案件は1件10円から、高くても50円ほど。

慣れている人なら5分ほどで終わる作業でも、パルさんはマニュアルを見ながら手探りで進めるため、最初の50円の仕事に5時間もかかったといいます。時給に換算すれば、わずか10円。

しかも面接の段階で「初月に1万円を稼げなければ辞めていただきます」と告げられていたため、パルさんはまさに必死。1ヶ月間ひたすら作業を続け、ぎりぎりで1万円のノルマを達成しました。

ダイエットと同じで最初の1週間はとにかく辛い、けれどそれがルーティンになっていけば徐々に身についていく――そんな感覚で続けていった結果、1年後には月10万円を稼げるようになっていたそうです。

お金をもらいながら、コピー&ペーストをはじめとしたパソコン操作を、少しずつ覚えていったのです。

案件に応募するもほとんどに落ちる

副業を始めたばかりの方が必ず通る道、それが「案件に応募してもほとんど落ちる」という現実です。パルさんも例外ではなく、「落ちる確率は500%くらい確定」と笑いながら振り返ります。

ただ、ここで重要なのは落ち込んで終わらないこと。落ちたなら、「ではどうすれば受かるのか」を考えながら次に進むこと。

先輩に相談できる機会があれば聞き、参考になるYouTubeを見て、自分の動画にコメントを残してアドバイスを求めてみる。そうした小さな積み重ねがターニングポイントになる、とパルさんは語ります。

なお、応募する際は詐欺案件にも注意。「誰でも5分で簡単」「新しいGoogleアカウントを作ってください」といった怪しい案件には、すぐに距離を置くことが大切だと話してくれました。

独学で限界を感じ、低価格のコミュニティに入る

YouTubeを始めた当初、パルさんは徹底した独学派でした。Canvaの使い方も、サムネイルの作り方も、すべてYouTubeに上げられている動画で学んだといいます。「やろうと思えば無料でできる」というのは事実です。

しかし、独学では限界を感じる瞬間がやってきます。そこでパルさんが選んだのが、月額1,000円ほどの低価格オンラインコミュニティでした。「これくらいの金額なら、初月で1件仕事を取れば回収できる」――そう考えての加入です。

このコミュニティ加入が、パルさんにとって大きな転機になります。

第一に、すでに収益化を達成している先輩たちと直接話せる場ができたこと。第二に、コミュニティ内に仕事のマッチング機能があり、先輩たちが発注する動画編集や台本作成の仕事を受けられたこと。

1本3,000円ほどの台本作成は時給換算すれば決して高くありません。1本あたり作るのに15時間ほどかかっていた、とのこと。

しかしパルさんが狙っていたのは目先のお金ではなく、「収益化している人たちのチームがどんなマニュアルを使い、どんなリサーチをしているのか」を内側から学ぶことでした。

高額なスクールに数十万円を払う代わりに、お金をもらいながらYouTube運営のノウハウを盗む――これがパルさん流の学び方なのです。

YouTubeの収益化までは2年半。試行錯誤の連続

パルさんがYouTubeに本格的に取り組み始めたのは、コロナ禍で旦那さんの仕事に影響が出たことがきっかけでした。フロー型の仕事だけでは家計が不安定になる――そう感じて、自分のコンテンツを持ちたいと強く思うようになったのです。

しかし、最初の1円を受け取るまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。海外VLOG系のチャンネルから始めて、4〜5個のチャンネルをつぶしたといいます。

「これかもしれない、いや違う」「正解はこっちかも、やってみたらダメだった」――そんな繰り返しの末、収益化を達成したのはなんと2年半後のことでした。

ビールを飲みながら「もう辞めようかな」と何度も思ったそうです。それでも続けられた理由は、コミュニティで先を行く先輩たちと愛のある「壁打ち」を重ねたこと。

そして何より、YouTubeというビジネスを通じて「いかにサムネイルをクリックされる形にするか」「視聴者が本当に求めているものは何か」を頭を使って考える過程そのものが、楽しかったからだといいます。

タスク案件のように「言われたことをやればお金が稼げる」フロー型ではない、自分で考えてコンテンツを作る面白さに、パルさんはすっかり魅了されていったのです。

現在は収入を3つの軸に分散

現在、パルさんのYouTubeチャンネルの登録者数は約1万7,000人(記事公開時)。

ニッチなジャンルゆえに再生回数自体は爆発的ではなく、エビデンスを重視するため台本作成者と編集者を雇っていることもあって、Google AdSenseの広告収入だけを見れば実は赤字だといいます。

それでも全体としてしっかり利益が出ているのは、収入を3つの軸に分散させているからです。

1つ目は、Googleからの広告収入。2つ目は、YouTubeにつなげている公式LINEから受ける海外移住の個別相談。そして3つ目が、海外旅行保険付きのクレジットカードなど、パルさん自身が使って良かったアイテムやツールを紹介するアフィリエイトです。

さらにこの3軸に加えて、Canvaを触っているうちに身についたデザインスキルを活かした名刺・ロゴ・チラシ制作の単発案件、SNS運用代行など、自分の手を動かして稼げる仕事も並行しています。

「今月ちょっと売上が厳しいな」と感じたときには、すぐに手を動かしてフロー収入を得るために営業活動をする。

最近は円安を逆手に取り、ドル建ての海外プラットフォームでの案件獲得にも力を入れているそうです。AI学習用の日本語録音や、訪日外国人向けの旅行プラン作成など、英語が完璧でなくてもChatGPTを始めとしたAIツールを使いこなせば取れる仕事は意外とたくさんあるのです。

モチベーションの維持は目に見える形で貼る

長く副業を続けていくうえで、パルさんが大切にしているのがモチベーションの可視化です。

「人間バカだから、目標をすぐに忘れちゃうんですよね」と笑うパルさん。スマホのメモ帳ではなく、紙に書いて目につく場所に貼っておくのが性に合っているといいます。

はじめは「月1万円」「月3万円」と小さな目標から書き始め、毎日のタスクは完了したものから線で消しながら達成感を積み重ねていきました。

毎月末には収入と支出を必ず集計し、「20万円を超えたら偉い」と自分にご褒美をあげる仕組みも作っています。

視聴者からの「助かりました」というコメントはスクリーンショットで保存し、落ち込んだときに見返す。一方でネガティブなコメントは気にしすぎない――こうした小さな工夫の積み重ねが、4年間という長い道のりを走り抜ける原動力になっているのです。

それに、専業主婦として家にこもっていた時期、パルさんは「自分はこの世の中に存在しているのだろうか」と感じることもあったといいます。第三者から「ありがとう」「助かった」と言われる経験こそが、生きる糧になる――その実感が、今もパルさんを支えています。

現在の目標は自分のお金でビジネスクラスに乗ること

パルさんに「軌道に乗ったと感じたのはいつですか?」と尋ねると、返ってきたのは意外な答えでした。「今でも軌道に乗っているとは思っていないんです」。

人間は貪欲な生き物で、月3万円の目標が達成されれば次は10万円、10万円が叶えば次は20万円と、欲求はどこまでも上がっていきます。だからこそ、たまに「4年前の自分」に立ち返って、よくここまで来たと自分を褒めることが大切だとパルさんは言います。

そんなパルさんが現在掲げている目標は、とてもユニークなものです。

「旦那さんよりも稼いで、自分のお金でビジネスクラスに乗って、隣に座る旦那さんに『どう?シャンパン美味しい?』と言い続けたいんですよね(笑)」

冗談めかしてはいますが、経済的な自立と、自分のコンテンツで誰かに雇われずに稼ぐという大きなテーマです。

旦那さんの収入に頼らなくても余暇を楽しめるくらいの収入を、自分の力で生み出す――ハードルの高い目標ですが、だからこそ挑戦する価値がある、とパルさんは語ります。

お金を払って学ぶのではなく、お金をもらいながら学ぶ

パルさんのお話を通して見えてきたのは、副業を始めるうえで何より大切なのは「やってみないと自分に合うかどうかは絶対にわからない」というシンプルな事実です。

「やっても死なないし、どうせ他人は自分のことなど見ていない。失敗したっていい、合わなかったらまた違うことを試せばいいんですよ」――その軽やかなマインドセットこそが、第一歩を踏み出す勇気をくれます。

そしてもうひとつ、パルさんが貫いている哲学は、お金を払って学ぶのではなく、お金をもらいながら学ぶということ。高額なスクールに通う前に、まずはクラウドワークスやランサーズ、ココナラで案件に応募してみる。

落ちても落ちても、改善しながら続けてみる。低価格なコミュニティに入って、すでに成功している人のチームの一員として内側から学ばせてもらう。こうしたコツコツの積み重ねこそが、時給10円からスタートした主婦を、月15万円以上を安定して稼ぐYouTuberへと押し上げたのです。

「自分には無理かもしれない」と足踏みしている方こそ、ぜひ今日、小さな一歩を踏み出してみてください。その先には、パルさんが体現しているように、自分の力で人生を切り拓いていく確かな手応えが待っているはずです。

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ボビー斉藤
ボビー斉藤
Webライター・ブロガー
ライター歴12年の1985年生まれ。2024年にWebライターとして独立し、取材やIT系メディアのコンテンツを中心に執筆している。
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